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中村吉之丞さんご逝去

(2014年01月28日)

 日本俳優協会会員・伝統歌舞伎保存会会員の歌舞伎俳優・中村吉之丞(なかむら・きちのじょう、本名:田中吉郎=たなか・よしろう)さんが、平成26年1月26日(日)午後8時38分、肺膿瘍のため千葉県内の病院でご逝去されました。享年81歳。ご葬儀・告別式1月30日(木)午後1時より、千葉県柏市のライフケア東葛会堂(千葉県柏市南柏2-2-17)にて執り行われます。

【略歴】
 昭和17年三代目中村時蔵に入門。18年8月歌舞伎座『海軍』のハワイ二世少女役で中村蝶丸を名のり初舞台。同年10月初代中村吉右衛門の弟子となり、三代目中村吉三と改名。27年1月歌舞伎座『松浦の太鼓』の茶屋娘で中村万之丞と改名し名題昇進。平成6年9月歌舞伎座『引窓』のお幸で二代目中村吉之丞を襲名し幹部昇進。
 『仮名手本忠臣蔵―六段目』のおかや、『義経千本桜―すし屋』のおくら、『天衣紛上野初花』の後家おまき、『傾城反魂香』の北の方、『一條大蔵譚』の鳴瀬、『祇園祭礼信仰記』の慶寿院尼など、時代物、世話物をはじめ、情のある母親役、品格ある老女など幅広い役柄を演じる女方の脇役として活躍。最後の舞台は平成22年10月国立劇場『将軍江戸を去る』の美濃部の母。平成17年文化庁長官表彰、22年第十六回日本俳優協会賞特別賞ほか受賞多数。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。

※吉之丞さんの芸歴などはこちらのページもご覧ください。

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