トップ > 新着情報 > 澤村鐵之助さんご逝去

新着情報

澤村鐵之助さんご逝去

(2012年03月16日)

歌舞伎俳優で、日本俳優協会会員・伝統歌舞伎保存会会員の澤村鐵之助(さわむら・てつのすけ、本名:北見良重=きたみ・よししげ)さんが、3月13日(火)午前1時37分、すい臓がんのため神奈川県内の病院でご逝去されました。

【略歴】
昭和5年生まれ。28年5月八代目澤村訥子に入門し、大阪・中座『平将門』の村の若者で澤村国之助を名のり初舞台。同年10月澤村訥記弥と改名。30年8月十四代目守田勘弥の門下となり坂東守若と改名。42年坂東佳秀(かしゅう)と改名し名題昇進。54年9月二代目澤村藤十郎門下となり澤村藤車(とうしゃ)と改名。平成8年6月歌舞伎座『鮓屋』のおくらで五代目澤村鐵之助を襲名し幹部昇進。平成8年放送文化基金賞番組賞、10年眞山青果賞特別賞、16年文化庁長官表彰などを受賞。
近年の女方の名脇役であり、『摂州合邦辻』のおとく、『引窓』のお幸、『仮名手本忠臣蔵』のおかや、『加賀鳶』のおせつ、『髪結新三』の家主女房、『籠釣瓶花街酔醒』のお辰など、時代物世話物を問わず幅広く活躍し、舞台を脇から支える貴重な俳優であった。小芝居にも詳しく、『老後の政岡』『大石妻子別れ』などを復活した。最後の舞台は平成21年10月国立劇場『京乱噂鉤爪』の甲兵衛女房お勝。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

※鐵之助さんの芸歴などはこちらのページをご覧ください。

ページの先頭へ