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柏伊三郎さんご逝去

(2011年06月08日)

尾上菊五郎劇団の長唄三味線方として活躍していた柏伊三郎(かしわ・いさぶろう、本名:三浦武=みうら・たけし)さんが、6月1日(水)午後6時40分、食道癌のためご逝去されました。享年59歳。密葬は近親者のみで相済まされ、ご葬儀・告別式は6月27日(月)正午より、東京都港区の青山葬儀所にて執り行われます。喪主は妻の三浦家寿子さん。

【略歴】
昭和27年生まれ。父は二代目柏伊三郎。33年6月杵屋六寒世に入門。初舞台は34年4月白木屋ホールでの「六寒世会」で、『供奴』の三味線を勤める。46年4月尾上菊五郎劇団音楽部に入部、柏要二郎の芸名を許される。歌舞伎の初舞台は46年5月で、出囃子及び黒御簾(くろみす)の三味線を勤める。52年8月三越劇場での『男女道成寺』で初めて立三味線を勤める。また、この時の『弁天娘女男白浪』で初めて舞台師を勤める。57年8月国立劇場小劇場の『夏祭浪花鑑』で初めて附師を勤める。62年9月三代目柏伊三郎襲名。平成3年5月劇団立三味線に昇進。国立劇場養成課の歌舞伎音楽研修の講師を勤める。伝統歌舞伎保存会会員。
海外公演は、昭和54年1月中国歌舞伎公演、60年7~8月アメリカ歌舞伎公演、61年6月パリ歌舞伎公演、63年韓国歌舞伎公演などに参加。
歌舞伎の最後の舞台は、平成22年7月新橋演舞場『馬盗人』。23年4月16日に行われた舞踊会「扇の会」(国立劇場)での『菊』の演奏が最後の舞台となった。

謹んでご冥福をお祈りします。

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