トップ > 新着情報 > 杵屋正次郎さんご逝去

新着情報

杵屋正次郎さんご逝去

(2011年07月07日)

伝統歌舞伎保存会会員の長唄三味線方・杵屋正次郎(きねや・しょうじろう、本名:古茂田定雄=こもだ・さだお)さんが、7月1日(金)心不全のためご逝去されました。享年76歳。ご葬儀・告別式は7月4日(月)午前11時より、東京都文京区小石川の伝通院にて執り行われました。喪主は妻の古茂田美代子さん。

【略歴】
昭和10年生まれ。27年7月から杵屋栄美彦、杵屋栄富に入門。初舞台は28年ごろ、松坂屋劇場でのおさらい会における『蜘蛛拍子舞』。47年ごろ杵屋栄慎次の名を授かる。その後、三代目杵屋栄蔵、杵屋栄二、杵屋栄次郎に師事。35年ごろから舞踊曲の作曲活動も始め、『しづく』(35年2月歌舞伎座「花柳啓之会」)、『若水』(37年5月東横ホール)、『風流不忍』(42年5月国立劇場小劇場「今井栄子の会」)などの作品がある。歌舞伎に出演するようになったのは44年ごろからで、45年9月の地方巡業の『二人道成寺』で三味線を勤める。52年2月には新橋演舞場の『京鹿子娘道成寺』で初めて出囃子の立三味線を勤める。56年5月、五代目杵屋正次郎の名を持っていた四代目杵屋栄蔵の勧めにより、六代目杵屋正次郎を襲名、5月29日に歌舞伎座にて披露演奏会を行った。
海外公演は、昭和63年7~8月のオーストラリア公演、平成2年6~7月のアメリカ公演に参加。
長唄協会会員。昭和54年4月伝統歌舞伎保存会会員の第五次認定を受ける。
近年は歌舞伎の舞台への出演はしていなかった。

謹んでご冥福をお祈りします。

ページの先頭へ