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市村鶴蔵さんご逝去

(2015年12月28日)

尾上菊五郎劇団のベテランとして活躍していた、日本俳優協会会員、伝統歌舞伎保存会会員の歌舞伎俳優・市村鶴蔵(いちむら・つるぞう、本名:秋田幸夫=あきた・ゆきお)さんが、12月26日(土)午後4時29分、老衰のため横浜市内の病院でご逝去されました。享年91歳。ご葬儀・告別式は近親者のみで執り行われる予定です。喪主は長男の秋田博さん。

【略歴】
大正13年1月21日生まれ。祖父は四代目尾上菊三郎。昭和5年4月、六代目尾上菊五郎の実妹の養子となり、東京劇場『お祭佐七』の鳶頭の伜で坂東亀之助を名のり初舞台。46年5月歌舞伎座『道行旅路の花聟』の鷺坂伴内ほかで初代市村鶴蔵と改名。
半道敵、手代敵や老け役を得意とした。『仮名手本忠臣蔵』の鷺坂伴内、『白浪五人男』の浜松屋番頭与九郎、『魚屋宗五郎』の父親太兵衛、『髪結新三』の家主女房おかくなど、この人ならではの役を持つ貴重な存在であった。最後の舞台は平成15年1月歌舞伎座『助六由縁江戸桜』の遣手お辰。
昭和50年、55年国立劇場特別賞。59年国立劇場奨励賞。平成9年国立劇場優秀賞。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

※鶴蔵さんの芸歴などは こちらのページ もご覧ください。

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